怒る人の方が実は優しい!?優しい人が考えていることとは?

2023.04.08 ⏱ 8min 💬 1
怒る人の方が実は優しい!?優しい人が考えていることとは?

あなたの周りには「優しい人」と呼ばれる人はいるでしょうか?

いつもニコニコしていて、誰かに何かをされてもあまり怒らない人。そんな人を見ると「あの人は本当に心が広いなあ」と感じるかもしれません。でも、その優しさの裏側を、じっくり考えたことはあるでしょうか?

実は「怒らない=優しい」と単純に結びつけてしまうと、その人の本心を見落としてしまうことがあるかもしれません。そして逆に、あなたのことをしっかり怒ってくれる人のほうが、本当の意味で優しいという可能性もあるのです。

優しい人=怒らない人とは?

怒らない人がすべて優しいとは限りません。そこには「他人に期待していない」「自己肯定感が低い」「打算的に動いている」といった、ドライな心理が隠れている場合もあります。一方で、あなたのために本気で怒ってくれる人は、関係性を真剣に考えている本物の優しさの持ち主かもしれません。

この記事では、「優しさ」とは一体どういうものなのかを改めて考え、怒らない人の心理と、怒る人の優しさについて深掘りしていきます。

オコリン

ねえねえ、いつもニコニコしている人って優しい人だと思ってたんだけど、違うの?

博士

うむ、そうとは限らんのじゃよ。「怒らない」という行動の奥には、いろんな気持ちが隠れておるんじゃ。今日はその裏側を一緒にのぞいてみるとしようかのう。

目次

そもそも「優しさ」とは何でしょうか?

笑顔を作っている男性の姿と、鏡に映った無表情で少し暗い表情の「本当の自分」を描いたイラスト。表面的な優しさの裏に隠された感情や本音を表しています。

辞書を引くと「優しい」には「思いやりがある」「温和である」「害を与えない」といった意味が並びます。ただ、私たちが日常で「あの人は優しい」と言うとき、ほとんどの場合は「怒らない」「穏やか」「受け入れてくれる」といった行動面を見て判断しているのではないでしょうか。

でも、ここで一度立ち止まって考えてみてほしいのです。

「怒らない」ことは、本当に「思いやりがある」と同じ意味なのでしょうか?

怒らないのは単に「怒る必要を感じていない」だけかもしれません。あるいは「怒ってもムダだ」と諦めているだけかもしれません。そう考えると、怒りという感情は、相手への関心や関係性を映し出す鏡のようなものだとも言えそうです。

怒りという感情自体には、良い面も悪い面もあります。その詳しい話は下記の記事で解説していますので、興味があれば読んでみてください。

「優しい」と感じる人は実はドライな可能性がある

オフィスで笑顔で談笑している男性の胸に、冷たく荒涼とした氷の風景画がはめ込まれているイラスト。人当たりが良く「優しい人」に見えても、内面は他者に対して無関心でドライである可能性を視覚的に表現しています。

他人に期待していない人

怒りは「こうしてほしい」「こうあるべきだ」という期待が裏切られたときに湧いてくる感情だと言われています。つまり、そもそも他人に期待をしていなければ、怒るきっかけが生まれにくいのです。

「どうせこの人はこういう人だから」「言っても変わらないし」と、心の中で相手を諦めている状態。一見すると「器が大きい人」に見えますが、実はもう相手との関係に力を注ぐ気がない、という冷ややかな状態かもしれません。

もしくは、「自分も失敗することがある」と考えている本当に器の大きい人もいることでしょう。なにかが起こった際、その原因を自分のせいと考えられる人はその傾向があります。

オコリン

そんな人になりたい

そのあたりの考え方に知りたい人は、下記の記事を読んでみてください。

自己肯定感が低い人

「怒ったら嫌われてしまうかも」「自分が我慢すれば丸く収まるから」と、自分の感情を押し殺してしまう人もいます。これは優しさというよりも、自分より相手を優先しすぎている状態と言えるでしょう。

このタイプの人は、表面的には穏やかに見えますが、内側ではモヤモヤやイライラを溜め込んでいることが多いです。ため込んだ怒りは、いつか予期せぬ場面で噴き出してしまうかもしれません。

博士

優しいからと言って調子に乗って接していると爆発するかもしれんぞ

打算的な考えを持っている人

「ここで怒ったら損をする」「角を立てないほうが得だ」という計算で怒りを飲み込んでいる人もいます。ビジネスの現場などではむしろ必要なスキルかもしれませんが、これを「優しさ」と呼んでよいかは微妙なところでしょう。

相手のことを思っているのではなく、「自分の立場を守るため」に怒らない。そう考えると、受け手からすれば少し寂しい気もしてきますね。

オコリン

えええ、じゃあ「優しい人」って実はちょっと怖い存在なの……?

博士

ははは、そう決めつけるのもまた早計じゃよ。もちろん中には、本当に心が広い優しい人もおるんじゃ。ただ、「怒らない」という一面だけで人を判断するのは危ういということじゃな。

オコリン

なるほど……じゃあ本物の優しい人はどう見分ければいいの?

博士

ふむ、そのヒントは「怒ったあと」にあるんじゃよ。

もちろん心が広い人もいる!怒るタイプと見限るタイプ

中央で困惑する男性に対し、左側では顔を真っ赤にして激しく怒っている男性、右側では無言で背を向けて立ち去ろうとしている男性が描かれたイラスト。「相手のために怒るタイプ」と「愛想を尽かして見限るタイプ」という、人間関係における2つの異なる反応を視覚的に表現しています。

世の中にはもちろん、本当に心が広く、他人を受け入れる力を持った人もたくさんいます。ただ、その「心の広さ」の発揮のされ方には、大きく分けて2つのタイプがあるように感じます。

タイプ1:怒るタイプ

相手のことを思って、本気で怒ってくれる人。これは一見すると「心が狭い人」に思われがちですが、実は逆です。

怒るという行為には、「この関係を諦めたくない」「相手に変わってほしい」「ちゃんと向き合いたい」という強い気持ちが必要です。エネルギーも使いますし、嫌われるリスクだって抱えます。それでもあえて口に出して伝えてくれる人は、関係性を大切にしている証と言えるでしょう。

タイプ2:見限るタイプ

一方で、心が広い人の中にも「この人はこういう人だから仕方ないね」と静かに距離を取るタイプがいます。怒りもしない、責めもしない、ただ静かにフェードアウトしていく。

これは対立を避けるという意味では非常に穏やかで、ある種の優しさでもあります。ただし受け取る側からすると、「知らないうちに見限られていた」という寂しさが残るかもしれません。

オコリン

あっ、なんとなく分かってきた気がする。怒ってくれる人って、本気で自分のこと考えてくれてるんだ……。

博士

そうじゃのう。怒るというのは相手にぶつける行為じゃが、同時に「あなたをまだ諦めておらんよ」というメッセージでもあるんじゃ。

ちなみに、見限るタイプでもいきなり見限るわけではないことが多いです。ちょっと失敗しても見限られる前に関係を立て直せばいいのですが、そのためには日頃からの小さな積み重ねが大切です。信頼関係の貯金という視点で、下記の記事がとても参考になると思いますので、気になる方はのぞいてみてください。

怒る人の方が本当の意味で優しい?

厳しい表情をした男性が、うつむく男性の肩に手を置き寄り添っているイラスト。相手の成長を真剣に考えてあえて厳しく接する姿勢の中にこそ、本当の意味での優しさや愛情があることを視覚的に表現しています。

一方で、「怒る人」の中には、相手との関係を真剣に考え、時間もエネルギーも使ってまで向き合ってくれる人がいます。

怒られると正直、気持ちの良いものではありません。叱られた瞬間はムッとしたり、落ち込んだり、時には反発したくなることもあるでしょう。でも、後から振り返ってみたときに「あのとき怒ってくれたから今の自分がある」と感じる経験は、誰しも一度くらいはあるのではないでしょうか。

もちろん、怒りをただぶつけるだけの「ハラスメント的な怒り」はここでは除きます。ここで言う「優しい怒り」には、こんな要素が含まれています。

  • 相手の成長を願っている
  • 感情的に暴走せずに伝えている
  • 怒ったあとにフォローがある
  • 関係を続けたいという気持ちがベースにある

「あの人の怒り方ってこれだな」と思い当たる人はいるでしょうか。そういう怒り方ができる人は、本当の意味で優しい存在と言えるのではないでしょうか。

オコリン

これまで「怒る人=怖い人」って思ってたけど、ちょっと見方が変わったかも……。

博士

それでいいんじゃよ。怒られた直後は誰でもムッとする。まずはその感情を落ち着かせてから、「この人は何を伝えたかったのか」と一歩踏み込んで考えてみるんじゃ。時間を置くだけでいいんじゃ。そこに相手の優しさがちゃんと見えてくるはずじゃからのう。

まとめ

今回は、「優しい人」と呼ばれる人の裏側と、「怒る人」が持つ本当の優しさについて見てきました。

ポイントを整理しておきましょう。

  1. 「怒らない人=優しい人」とは限らない
  2. 怒らない人は「他人に期待しない」「自己肯定感が低い」「打算的」なタイプである可能性がある
  3. 心が広い人には「怒るタイプ」と「静かに見限るタイプ」がいる
  4. 相手を想ってくれる怒りは、本物の優しさの現れかもしれない

もしあなたの周りに、真剣に怒ってくれる人がいるなら、その人はきっと、あなたとの関係を大切にしてくれている存在です。怒られた瞬間は辛くても、少し時間が経ったら「ありがとう」と思える日がくるかもしれません。

そして、あなた自身も誰かに「本当はこうしてほしい」という気持ちがあるなら、静かに見限る前に、一度勇気を出して伝えてみるのもひとつの選択です。

優しさの形はひとつではありません。あなたの周りにいる人たちの優しさを、今日はちょっと違う角度から見つめ直してみてはいかがでしょうか。